広大地評価が改正され、基本的には増税になりますがどれぐらいの影響があるのでしょうか。
<例1>
三大都市圏にある1000㎡の空地
≪改正前≫
補正率:0.6-0.05×1000㎡/1000㎡=0.55
10万円×1000㎡×0.55=5500万円
≪改正後≫
補正率:(1000㎡✕0.9+75)/1000✕0.8=0.78
10万円×1000㎡×0.78=7800万円
従来45%引けたものが22%しか引けないので大幅に評価が上がります。
5000㎡だと0.35⇒0.71になり、面積が大きいほど差は大きくなります。
<例2>
中小工場地区にある周りに一戸建てが多い1000㎡の駐車場
≪改正前≫
補正率:0.6-0.05×1000㎡/1000㎡=0.55
10万円×1000㎡×0.55=5500万円(例1と同じ)
≪改正後≫
補正率:適用なし
10万円×1000㎡=1億円
”地積規模の大きな宅地”は普通住宅地区と普通商業・併用住宅地区しか適用がないのでそれ以外の地域で一戸建てが多い場所では大幅に評価が上がります。
補正率が上がることと適用できる地域が狭まることで増税になっています。
他にも改正点はあるので逆に減税になることはないのでしょうか。
減税ケースは次回見ていきます。