e-TAXが出来て13年。
様々な施策により普及率は上がりましたが、所得税に関しては税理士が関与してない方が多いこともあり、ここ数年52%前後で停滞しています。
ネックとなっているのが① 電子証明書の煩わしさと② 添付書類の郵送。
このうち② 添付書類の郵送に関しては今年からかなり改善されています。
従来は電子申告しても結局紙で送らないといけない書類があれば「それなら全部紙でいいや」となっていたのが今年の確定申告からPDFでの添付が可能となりました。
<PDF添付が可能な書類>
・住宅ローン控除関係(謄本、契約書、ローン残高証明など)
・譲渡所得の各種特例(謄本、契約書、収用証明書、相続税申告書など)
・更正の請求(根拠書類) など
<PDF添付が不可能な書類>
・申告書及び決算書(従来からデータ送信できているため)
・源泉徴収票、医療費領収書、保険の控除証明、寄付金証明書(従来から添付省略可能なため) など
<注意点>
・PDFで添付するからと言って原本を捨てていいわけではありません。
・少なくとも5年は原本を置いておく必要があります。
ネックのもう一点、①電子証明の煩わしさはどうでしょうか。
電子証明書の取得や更新、読み取るリーダーの準備などが面倒なため、より簡単な認証方法が検討されています。
ただセキュリティの問題、なりすましの問題がまだクリアできていないため導入時期は伸びているようです。
納税者の利便性、税務行政の効率化の面から更なる見直しが期待されます。