昨年末からの宿題である平成29年度税制改正大綱の解説が途中だったのでもう少し続けます。
今回はエコカー減税の縮小を取り上げます。
現行では新車の9割近くが対象ですがこれを絞り込んでメーカーに更なる燃費改善を促そうとするものです。
1.自動車取得税
<現行>
・燃費基準を元に20、40、60、80、100%軽減
<改正>
・燃費基準を2段階ずつ上にスライドして2年延長
2.自動車重量税
<現行>
・燃費基準を元に25、50、75、100%軽減
<改正>
・燃費基準を2段階ずつ上にスライドして2年延長
3.自動車税
<現行>
・燃費基準を元に25、50、75%軽減
<改正>
・基準はそのままで2年延長
これだけだとイメージが湧きにくいので代表的な車種で見ていきます。
・リーフ(日産)、アクセラ(マツダ)、アクア(トヨタ)、アルト(スズキ)⇒変更なし
・ヴェゼル(ホンダ)、ムーブ(ダイハツ)、デミオ(マツダ)、ノート(日産)⇒減税縮小
・オデッセイ(ホンダ)、インプレッサSPORT(スバル)⇒減税対象外
ハイブリッド、軽といったくくりが同じでも燃費によって軽減が変わってきますし、改正で減税対象から外れる車もあります。
重量税は29年5月1日から、取得税は29年4月1日から増税になるため、自動車購入を考えておられる場合はエコカー減税の影響を事前に確認しておきましょう。
増税になる車種は3月中に登録した方が有利になります。