平成28年度税制改正により、来年から加算税が引き上げられることになりました。
加算税とは税金が少ないことへの罰金ですが4種類あります。
① 過少申告加算税…期限内申告したが税金が少ない
② 無申告加算税…税額があるのに期限内申告していない
③ 不納付加算税…源泉所得税を期限までに払っていない
④ 重加算税…仮装や隠蔽などいわゆる脱税をしている。①②③へ上乗せ。
このうち今回の改正で引上げになるのは①②④です。
<調査がある前に自主的に申告>
① 過少申告加算税 0%⇒ 5%(10%)
② 無申告加算税 5%⇒10%(15%)
今までは自主的に修正申告すれば罰金は延滞税のみでしたが加算税も5%(10%)かかることになりました。
<繰り返しの無申告又は仮装隠蔽>
② 無申告加算税 15%(20%)⇒25%(30%)
④ 重加算税(過少・不納付) 35%⇒45%
④ 重加算税(無申告) 40%⇒50%
繰り返しというのは過去5年以内に②無申告加算税や④重加算税が課されたことがある場合で、10%加算されます。
なおカッコ内は税額が50万円を超える場合に超える部分に適用される率です。
今回の改正では繰り返し脱税する人への罰金を10%上乗せするというのが大きいですが、今まで0%だった自主修正にもかかるようになったので当初の期限内申告での正確性がより求められることになります。