2019年4月に全国に47ある地域別の基金が合併される国民年金基金ですが、そもそもどんな制度なのでしょうか。
<目 的>
自営業者の受け取る年金を増やすために作られた制度。
国民年金の上乗せとしてサラリーマンには厚生年金、公務員には共済年金が2階部分としてありますが自営業者にはありませんでした。
そこで自営業者の上乗せ年金として1991年に国民年金基金が作られました。
<加入者>
国民年金の第1号被保険者。
具体的には20~60歳の自営業者や学生、60~65歳で国民年金に任意加入している方が該当します。
なお保険料を免除されている方、厚生年金に加入しているサラリーマンとその配偶者(第3号被保険者)、公務員の方は加入できません。
また基金には全国に47ある「地域別」と業種ごとの「職能別」とがあります。
業種ごとの基金については医師、税理士、個人タクシー、クリーニング業などがあります。
<掛 金>
最大月68000円の範囲内で何口加入するかを選べます。
年齢や性別によって掛金は変わります。
40歳男性でもらう年金が月1.5万円であれば掛金は1.1~1.3万円になります。
もらう年金については5000円単位で増額できます。
<種 類>
A型、B型、Ⅰ~Ⅴ型があり、年金をもらえる期間が終身なのか、5、10、15年確定なのかでコースが変わります。
何歳の時点でいくら必要かというライフプランを考慮しながらコースを選択することになります。
<税金の取扱い>
掛金については全額所得控除されるため、節税効果は民間の年金に比べると高くなります。
受け取った年金については国民年金や厚生年金と同様、公的年金控除があるので所得税は軽減されます。
地域別基金の合併など今後の動向については明日へ続きます。