前回の続きでサラリーマンの節税<初級編>を見ていきます。
② 医療費控除
<概要>
医療費が10万円を超えると超えた部分を所得から控除できます。
セルフメディケーション税制の場合は薬局で買った対象医療品が12,000円を超えれば控除が受けられます。
<効果>
年収400万円、医療費15万円であれば、5万円×15%=7,500円の効果があります。
残念ながら医療費の支出額全体に税率を掛けるわけではないので、ぎりぎり10万円を超えたような場合、例えば105,000円であれば効果(750円)より手間の方が多いかも知れません。
<節税のポイント>
〇 通院交通費(バス、電車、タクシー代)※メモでもOK
✕ 通院交通費(ガソリン代、駐車場代)
〇 同一生計親族分(同居家族、仕送りしている別居の両親など)
<備考>
セルフメディケーション税制は対象医療品の確認や人間ドックのコピーがいることなど何かと面倒なのであまり普及していません。
せっかく作った制度なのでもう少し使いやすくして欲しいものです。
③ 保険加入
<概要>
生命保険、介護医療保険、個人年金に加入した場合には最大4万円×3種=12万円を所得から控除できます。
地震保険料については最大5万円を所得から控除できます。
<効果>
生命保険と地震保険合わせて所得税で170,000円、住民税で95,000円の所得控除が最大なので先ほどの400万円の方であれば税額は18,000円減少します。
保険料をそのまま引けず、上限もあることから効果は限定的です。
元々保険加入を促進する目的で導入された制度ですが、一定の役目を果たしたとして控除は減少傾向にあります。
次回中級編に続きます。