先日、法人設立のワンストップ化について取り上げました。
起業しやすいよう手続きを簡略化しているのですが、現状で会社がどの程度作られているかが東京商工リサーチから公表されていたのでご紹介します(データは2017年1~12月)。
<設立数>
・13万1981社(8年連続増 前年比+3.1%)
・新設法人の割合 4.7%
増加傾向にあるものの新設法人の割合は政府目標である欧米並み10%の半分以下に留まっています。
<資本金>
・1000万円以上 …約 5.1%
・500~1000万円…約19.3%
・100~500万円 …約44.3%
・100万円未満 …約22.0%
1円からでも会社は作れますが、100~500万円が最も多くなっています。
消費税の納税義務が発生することもあり、いきなり1000万円以上で設立する会社は5%しかありません。
<業種>
・サービス業…約40.0%
・建設業 …約13.8%
・不動産業 …約12.3%
設立数では上記の通りですが、伸び率で言うと金融・保険業、不動産業、建設業が上位で、卸売業、運輸業、小売業、農林漁鉱業では前年を下回っています。
このあたりは業種ごとの景気や産業構造の変化を表わしているかも知れません。
<法人名>
・1位(54社)ライズ
・2位(39社)さくら
・2位(39社)ファースト
・4位(35社)アシスト
・5位(33社)フロンティア
シンプルでポジティブなイメージの名前はかぶってしまうことも多そうです。
<法人種別>
・株式会社 …約69.5%
・合同会社 …約20.5%
・一般社団法人…約 4.8%
・NPO法人 …約 1.6%
設立費用の安い合同会社が伸びており、20%を超えています。
手続きの簡素化や設立費用の低減により起業しやすい状況を作っていくことで新設法人は増えるはずなのでさらなる緩和が期待されます。