会社を設立等した場合に税務署に届出を出しますがこういった手続きが平成29年度改正で簡素化されています。
① 登記事項証明書の添付省略
<改正前>
設立届に登記簿謄本のコピーを添付。
電子で設立届を出しても謄本だけ別途郵送が必要。
<改正後>
登記簿謄本の提出が不要に。
② 異動届のワンストップ化
<改正前>
個人や法人が移転した場合に異動前及び異動後の両方に「異動届」を提出。
<改正後>
異動前のみでOK
今回はこれだけですが法人に振ったマイナンバーの活用事例第一歩といったところでしょうか。
この改正は税務署のみなので都道府県と市町村は従来通りの手続きとなりますが、今後の法改正で国と合わせてくるかも知れません。
手続きの簡素化、ワンストップ化という点では東京都では特区を使って一歩進んだ取り組みが行われています。
「東京開業ワンストップセンター」という事務所が赤坂にあり、この4月に渋谷にサテライトセンターができています。
このセンターでは次のような業務を1ヶ所で手続きすることができます。
① 会社設立:定款認証と登記申請
② 設立届出:税務署と都へ設立届一式を提出
③ 入国管理:法人設立に係る在留資格認定証明書交付申請
④ 雇用保険:開業時の届出一式
⑤ 労働保険:開業時の届出一式、申告等
⑥ 社会保険:開業時の届出一式、異動届等
相談もできてその場でオンライン申請もできるのであちこちの役所をまわらなくて済みます。
ビジネス環境整備のために東京だけでなく全国にぜひ拡げて欲しい取り組みです。