裏金と税金

posted by 2024.07.11

money_nijyuu_choubo

 企業や政治家による裏金がニュースになることがあります。
先日も架空経費で捻出したお金が接待や交渉の際の謝礼などに使われていたというような報道がありました。

 

 一般の人にとっては関係のない話、のはずですがそうとは限りません。
裏金とは表に出ないお金、つまり帳簿に載っていないお金ということになりますが、一般企業にも存在するので税務調査でも重点的に見られます。

 

 ただし裏金と言っても、悪意のあるものとあまり悪意のないものとがあります。

悪意あり:脱税  ⇒重加算税(35%~40%)

悪意なし:収入漏れ⇒過少申告加算税(10~15%)

 

<悪意ありの例>

・二重帳簿で売上を除外

・売上を会社ではなく個人口座に入金して無申告

・現金売上を計上していない

・廃材収入や固定資産売却収入を計上していない

 

<悪意なしの例>

・自動販売機収入の計上漏れ

・従業員への商品販売や実費徴収の計上漏れ

 悪意なしは、うっかりしていたケースや収入だと思わずに慣習として別管理していたようなケースが考えられます。
それでも収入の漏れには違いないので、税務調査で指摘されると修正申告して過少申告加算税を払う必要があります。

 

 悪意のあるものは当然バレますし論外ですが、悪意の有無に関わらず、簿外の収入がないかしっかり確認しておきましょう。