昨日12月15日に税制改正大綱が発表されました。
裏金問題で大混乱の永田町ですが、一応予定通りのスケジュールで発表されたようです。
第1回目は冒頭の「基本的考え方」から。
全体の方向性を確認する意味で箇条書きで見ていきます。
・デフレ脱却の生みの苦しみである物価高を前にして、生活や事業活動に不安を覚える人が多い
・賃上げや設備投資などデフレ脱却、構造転換の動きを多くの人が享受できるよう地方や中小企業まで浸透させる。
・物価上昇を上回る賃金上昇の実現を最優先の課題と位置付け、賃上げ促進税制を強化
・所得税住民税の定額減税により、賃金上昇と相まって目に見える形で可処分所得を増やす
・世界に挑戦できるよう戦略分野の国内投資を促進する税制の創設(電気自動車、グリーン分野、半導体など)
・国際競争力を高める研究投資を促進するために、知的財産から生ずる所得を優遇するイノベーションボックス税制を創設
・スタートアップ強化のため、ストックオプションの年間行使上限を引き上げ
・高校生への児童手当と扶養控除を合わせて子育て世帯への実質的支援の拡充
・過疎化や高齢化など地方の課題解決と地方活性化のために地方税の充実確保を図る
内容的には毎年素晴らしいことが書かれていますが、それが制度としてどう落とし込まれているかという点は次回以降見て行きます。