新NISAとドルコスト平均法

posted by 2023.09.19

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 来年1月からNISAが新しくなることから投資を考える方が増えています。

 

 投資をする上での基本的な考え方として「分散投資」があります。
投資対象を1つの資産に集中せずに多様化することで、価格変動リスクを低減させて好リターンを得ようとするものです。
分散の仕方としては「資産」「地域」「業種」などの他に「時間」もあります。
一時に投資すると高づかみしてしまう可能性がありますが、タイミングをずらすことでリスクを低減させることができます。

 

 その方法が「ドルコスト平均法」と言われるもので、定期的に一定の金額で投資信託などを買い続けます。
毎月同じ金額で買うことによって、価格の安い時期に多く購入し、価格の高い時期に少なく購入することになります。
結果として投資額は同じですが平均買付単価が低くなります。
一括購入に比べて大きな利益は望みにくいですが、損失も発生しにくいので長期投資に適した方法と言えます。
つみたてNISAやiDeCoの買い方はこのドルコスト平均法を実践していることになります。

 

<メリット>

・平均買付単価を抑えられる

・タイミングを選ばないので始めやすい

・考える項目が少ないので初心者でも挑戦しやすい

・少額から始められる

 

<デメリット>

・短期売買には向かない

・一括購入に比べると手数料総額が多くなる

・必ず利益が出るわけではない

 

 初心者向きでリスクが比較的低いとは言え、始める時には多少は勉強する必要があります。
ちなみに中の人がiDeCoを始める時には投資雑誌なども参考にしつつ、次のような点を考慮して投資先を選びました。

・商品の選択肢が多い証券会社

・異なる値動きになるよう種類、地域、業種などを分散させる

・購入手数料や信託報酬の安い商品

・規模の大きい投資信託(純資産総額の大きさは人気のバロメータ)

・過去の運用成績(長期で安定的な上昇)

 

 長期投資が前提なので、一旦選んだあとは値動きに一喜一憂せず、たまに全体の収支をチェックする程度で十分だと思います。
ただし、市場の大きな変化や自身の投資スタンスの変化などがある場合にはポートフォリオ(組み合わせ)を見直していくことになります。