税理士の探し方

posted by 2023.06.8

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 前回まで税理士を変える理由と変える際の注意点を見てきましたが、では税理士はどうやって探せばいいのでしょうか。

 

 方法としては次のようなものがあります。

 

1.紹介

① 友人知人

 経営者仲間や親戚などから紹介してもらう場合、サービス内容や人柄など事前に情報が分かりますし、紹介したいだけの満足度があるはずなので失敗が少ないと言えます。
ただし、サービス内容や相性などが自分にも合うとは限らないので、実際に会って詳しい話を聞いた方がいいでしょう。
紹介だと断りにくい面もありますが、あくまでビジネスなのでそこは遠慮なく判断しましょう。

 

② 銀行や保険会社

 友人知人からの紹介と違う点は、銀行や保険会社自体の取引にも影響するため、より気をつけて信頼できる税理士を紹介している面はあります。
銀行や保険会社は複数の税理士と付き合いがあり、専門性に応じて紹介してもらえるので比較的失敗が少ないです。
ただし、紹介料の支払いなど利害関係ありきで紹介している場合もあるので見極めはしっかりしましょう。

 

③ 士業

 弁護士、司法書士、社労士など他の業務でお世話になってその流れで税理士を紹介してもらうことも可能です。
銀行や保険会社などのように利害関係はなく、ニーズに合う人を紹介してもらえる可能性が高いです。

 遠方の場合や専門が違う場合などに税理士から税理士を紹介することもあります。
同じ税理士でサービス内容はよく分かっていますし、自分の売上を減らしてまで紹介しているので、ある意味一番失敗が少ない方法かも知れません。

 

2.紹介サイト

 「税理士 探し方」で検索するとたくさんの紹介サイトに引っ掛かります。
多くの見積もりから比較して選ぶことができるので、金額重視の場合やまずは相場を知りたい場合にはいいと思います。
ただし、全国の事務所数約3万に対して登録しているのは数千単位なので、登録していない事務所も多いです。
理由は紹介料が50%程度かかって高いことや、”質”で勝負したい事務所は価格競争になる紹介サイトには登録しないためです。
弊社も紹介サイトから毎日のように営業メールが来ますが、どこにも登録していません。

 

3.自分で検索

 近くで探したい、こんなサービスを受けたいというようにニーズがはっきりしていれば、自分で検索して探すことも当然可能です。
ただし、HPは基本的にいいことしか書いてませんし、お金をかければ見栄えのいいHPは作れます。
SEO対策や広告料を支払うことにより検索上位に表示することも可能なので、目利き力は紹介以上に必要です。

 

4.ポイント

・会って相性を確かめる(話しやすさ、事務所の雰囲気、スピード感など)

・期待するサービス内容を明確にする(何をしてくれるか具体的に聞く)

・経験や専門性をヒアリングする(業界知識、調査対応など)

・見積もりを取る(顧問料だけでなく臨時的な費用も聞いておく)

 

 税理士は身近な相談相手であり、財布の中身や個人的事情など重要な情報を共有しながら付き合っていくだけにしっかり吟味して選ぶようにしましょう。