税務署からA4の茶封筒で年末調整の書類が届くと1年が過ぎる早さを感じます。
今年から「年末調整のしかた」「法定調書の作成と提出の手引き」「源泉徴収税額表」が入っておらず、簡単なリーフレットに変わっていて書類のボリュームは減りました。
詳しくは国税庁ホームページの「年末調整がよくわかるページ」を見て下さい、ということになっています。
令和4年の年末調整については大きな改正項目はありません。
そのため、基本的には昨年と同じように進めてもらえばOKです。
細かい変更があるので一応紹介しておきます。
1.給与所得者の扶養控除等(異動)申告書
令和4年分の年末調整をしながら、令和5年分の扶養控除等申告書もこの時期に書いてもらいます。
令和5年1月から非居住者に係る扶養控除が改正されるため、申告書に反映されています。
≪改正前≫
非居住者である扶養親族の要件は16歳以上
≪改正後≫
30歳以上70歳未満の場合は次のいずれかの要件が必要
・留学生(留学ビザ等の書類必要)
・障害者
・国内居住者から生活費や教育費に充てるための支払いを年38万円以上受けている。
16歳以上30歳未満であれば変更ありませんが、30歳以上70歳未満では要件が厳しくなっています。
2.法定調書
① 給与支払報告書
・市区町村への提出枚数2枚⇒1枚
② 源泉徴収票の未成年者欄
・成人年齢の引き下げに伴い、本人が18歳以上で「〇」(平成17年1月3日以降生まれ)に変更
③ 退職所得の源泉徴収票
・令和4年から役員以外でも勤続年数5年以下かつ300万円超の支払いがあれば1/2課税の軽減がなくなっています。
次回は準備する書類について見ていきます。