今日から確定申告がスタートします。
令和2年は2249万人の人が申告しているので全国民の5~6人に1人が申告している計算になります。
意外に多い気もしますが、アメリカでは3億3000万人のうち半分近くの約1億5000万人が申告しています。
日本に話を戻すと内容で最も多いのが医療費控除で約724万人と1/3を占めています。
手続きは年々簡素化されているので内容を整理しておきます。
1.提出期間
・原則は翌年2/16~3/15ですが、還付申告であれば1/1から申告できます。
・過去の分も5年間は申告できます。正確には翌年1/1から5年間なので最も古いとこだと2017年(平成29年)分は2022年12月31日が最終期限となります。
2.添付書類
<医療費の領収書>
・電子申告か紙での提出かに関わらず医療費の領収書は提出する必要はありません。ただし確認する可能性があるので5年間は保管しておいて下さい、ということになっています。
<医療費の明細書>
・医療費の明細書または医療費通知を添付する必要があります。
・領収書の内容を1件ずつ書く必要はなく、病院ごとやかかった人ごとにある程度まとめて書いてもOKです。
・生命保険金や高額療養費を受け取っている場合は支払った額から控除します。
<医療費通知>
・健保組合から発行される医療費通知は原本を提出する必要がありますが、内容を医療費の明細書に転記(読み込み)して電子申告すれば添付は不要となります。
・健保組合からXMLデータで受け取れる場合はデータを添付して電子申告することも可能です。またデータを国税庁サイトのQRコード付証明書等作成システムを使って打ち出せば紙で提出することもできます。
・締め日の関係で9月頃までしか入力されていませんので10月以降分は別途集計する必要があります。
・健康保険が同じ家族分は載っていますが、共働きで健康保険が別であれば載っていないので別に集計するか家族分の通知が必要です。
・自費診療分は載っていないので別途集計します。
令和3年分からはマイナポータルを通じて医療費通知の内容を取り込むことも可能になっています。
まだちょっとややこしいですが、今後さらなる簡素化が進むことが期待されます。